ブルガリア / Bulgaria

渡航安全レポート

最終更新: 2026年1月13日
78
安全スコア
B+
身体的安全
B-
医療・衛生
C-
詐欺・スリ
A-
テロリスク

主要都市ガイド

総合評価

基本的には安全ですが、観光客を狙ったスリやナイトクラブでの詐欺、ユーロ導入に伴う物価変動に注意が必要です。

身体的安全 (B+)

凶悪犯罪は少ないですが、夜間の特定の地域やデモ発生時は注意が必要です。

医療・衛生 (B-)

ダニ媒介性疾患や狂犬病のリスクがあり、公立病院の質にはばらつきがあります。

詐欺・スリ (C-)

サニービーチ等のリゾート地での過剰請求やスリ、タクシー詐欺が頻発しています。

テロリスク (A-)

テロのリスクは低いですが、欧州全域での一般的な警戒は必要です。

最新インテリジェンスレポート

ブルガリアは2025年にシェンゲン協定に完全加盟し、2026年1月にはユーロを導入しました。政治的には不安定でデモが頻発していますが、治安は概ね良好です。観光地での軽犯罪や詐欺への対策が重要です。

背景分析

議会制共和国であり、近年は連立工作の難航から頻繁に解散総選挙が繰り返される政治的混迷期にあります。2025年末のジェリャズコフ政権退陣により、2026年中も再び総選挙が行われる可能性が高いです。経済面ではEU内で最も所得が低い部類ですが、ITセクターの成長が著しく、2026年からのユーロ導入により欧州統合が加速しています。

重要ポイント

  • 2026年1月1日にユーロが導入されたため、レフからユーロへの移行期間中の混乱に注意すること。
  • ソフィア市内の国会周辺では政治デモが頻発しており、警察との衝突に巻き込まれないよう回避が必要。
  • サニービーチなどの黒海リゾート地では、ナイトクラブでの法外な請求(紳士クラブ詐欺)が多発している。
  • タクシーは路上で拾わず、必ず「Yellow!」や「TaxiMe」などの信頼できるアプリを利用すること。
  • 文化的に「はい」と「いいえ」の首振りが日本と逆である場合があるため、言葉での確認を推奨。

各国政府の渡航情報

情報源 警戒レベル
日本外務省 レベル1:十分注意してください
米国務省 Level 1: Exercise Normal Precautions
英国外務省 Take normal security precautions

地域別リスク評価

ソフィア(ライオンズブリッジ周辺)

警戒が必要リスク

夜間は不法移民や麻薬中毒者が集まることがあり、強盗やトラブルのリスクが高まります。

サニービーチ (Sunny Beach)

軽犯罪多発リスク

夏季は泥酔者によるトラブル、客引きによる過剰請求詐欺、ホテル侵入窃盗が集中します。

トルコ・ギリシャ国境地帯

警備強化地域リスク

不法移民の流入対策で警備が厳重であり、不用意な立ち入りは当局の取り調べを受ける可能性があります。

犯罪・治安情報

犯罪統計

スリ・窃盗

リスク: 4/5

多発エリア: ヴィトシャ通り, トラム内, サニービーチのバス

手口:

  • 集団で取り囲む
  • わざとぶつかる

対策:

  • バッグは前に抱える
  • 多額の現金を持ち歩かない

詐欺

リスク: 4/5

多発エリア: ナイトクラブ, 路上両替所

手口:

  • 法外な請求
  • 偽警察官による財布チェック

対策:

  • 客引きについていかない
  • 警察を名乗られても安易に財布を渡さない

健康・医療情報

ワクチン情報

日本からの入国に義務付けられた予防接種はありませんが、野外活動を行う場合はダニ媒介性疾患や狂犬病への対策が重要です。

ワクチン 必須/推奨 備考
ダニ媒介性脳炎 推奨 4月から10月にかけて森林や公園でリスクがあるため推奨。
狂犬病 推奨 地方や都市部でも野犬が多いため、長期滞在時に推奨。
A型肝炎・B型肝炎 推奨 飲食や医療処置のリスクに備え推奨。

健康リスク

ライム病やダニ媒介性脳炎が春から秋に発生。また、野犬による狂犬病のリスクが排除できません。ジカウイルスへの注意喚起も一部でなされています。

医療施設

ソフィアなどの大都市には近代的な私立病院があり英語が通じますが、地方の公立病院は施設が老朽化しています。十分な額の海外旅行保険への加入が必須です。

入国・ビザ情報

ビザ要件: 日本国籍者はシェンゲン圏内にて、180日間で最大90日までの無査証滞在が可能です。2025年10月より導入のEES(入出境システム)に伴う指紋登録等が必要になる場合があります。

パスポート有効期限

シェンゲン圏出国予定日から3ヶ月以上の有効期間が必要であり、かつ10年以内に発行されたものである必要があります。

持ち込み禁止・制限品

10,000ユーロ相当以上の現金持ち込み・持ち出しは申告義務があります。肉・乳製品の持ち込みは厳しく制限されています。

緊急連絡先

112 / 166
警察
112 / 150
救急
112 / 160
消防

時間帯別安全情報

日中

安全

観光地は安全。スリにさえ注意すれば自由に歩けます。

安全な活動:

  • ・市内観光
  • ・ショッピング

避けるべきエリア:

  • ・一部の貧困地区

深夜

注意

街灯が少ない路地や特定の駅周辺、ナイトクラブ周辺は危険度が増します。

安全な活動:

  • ・信頼できるタクシーでの移動

避けるべきエリア:

  • ・ライオンズブリッジ周辺
  • ・人通りのない路地

環境リスク

野生動物のリスク

ハナカガシ(毒蛇)

リスク: 3/5

生息地: バルカン山脈, 南部の岩場

ハイキング時は長ズボンを着用し、茂みに不用意に手を入れないこと。

野犬

リスク: 2/5

生息地: ソフィア郊外, 地方都市

狂犬病のリスクがあるため、絶対に近づいたり餌を与えたりしないこと。

水の安全性

水道水: 飲用不可

飲用には必ず市販のミネラルウォーターを使用してください。うがいや歯磨き程度であれば問題ないことが多いですが、敏感な方は注意が必要です。

交通安全

事故死亡率: 10万人あたり約8.1人(EU内でも高い部類)

歩行者リスク: 横断歩道でも車が止まらないことが多く、歩行者優先の意識が低いため注意が必要です。

地域別ガイド

ソフィア (Sofia)

レベル 1

首都。ヴィトシャ通り周辺は賑やかですがスリに注意。歴史的な教会や遺跡が点在します。

主要都市: ソフィア

特有リスク:

  • ・国会周辺の政治デモ
  • ・中央駅周辺のスリ

プロヴディフ (Plovdiv)

レベル 1

欧州最古の都市の一つ。旧市街は安全で観光に適していますが、ストリピノヴォ地区には立ち入らないこと。

主要都市: プロヴディフ

特有リスク:

  • ・ストリピノヴォ地区の治安悪化

経済・物価情報

経済概要

上位中所得国。サービス業とIT産業が経済を牽引しています。EU内で最も賃金が低い一方、成長率は安定しています。

生活費・物価

EU内では安価ですが、ソフィアなどの都市部では上昇傾向。特に外食や宿泊費はユーロ導入により上昇しています。

通貨情報

2026年1月1日よりユーロ(EUR)を導入。1月末まで旧レフ(BGN)が併用可能ですが、基本はユーロです。

チップガイド

レストランではサービス料が含まれていない場合、10%程度のチップが慣習です。

予算ガイド

バックパッカー: 40-60ユーロ/日、中級: 80-150ユーロ/日、高級: 250ユーロ〜/日。

文化・マナー情報

歴史的背景

オスマン帝国からの独立を経て、冷戦時代は共産主義体制、現在は親欧米のEU・NATO加盟国として発展しています。

社会規範・マナー

親日的で穏やかな国民性ですが、公的な場では比較的厳格なマナーが求められます。挨拶を重視します。

宗教・慣習

ブルガリア正教が主流。教会内では露出の多い服を避け、静粛にすることが求められます。

宿泊・食事ガイド

宿泊ガイド

ソフィアや黒海沿岸には国際的なチェーンホテルから民泊まで豊富。夏季のリゾート地は早めの予約が必須。

食事ガイド

ショプスカ・サラダ、キョフテ、ヨーグルトが有名。水道水は飲用を避け、ミネラルウォーターを購入してください。

実用情報

通信・SIM

「A1」「Yettel」「Vivacom」のSIMが主要空港や市内で購入可能。5G普及も進んでいます。

銀行・ATM

ユーロ導入により、ユーロ圏のカードであれば手数料が低減。街中の「Euronet」ATMは手数料が高いため、銀行併設のATMを推奨。

電源・アダプター

230V、CタイプまたはFタイプ。日本製品には変圧器と変換プラグが必要です。

推奨防犯装備

マネーベルト・シークレットポーチ

必須

防犯グッズ

公共交通機関や観光地でのスリが非常に多いため、貴重品は肌身離さず持つこと。

ダニ除けスプレー

推奨

衛生用品

公園や森林地帯でのダニ媒介性疾患対策に必要。

配車アプリ (TaxiMe/Yellow!)

必須

通信機器

流しのタクシーによる詐欺を防ぐため、事前にインストールを推奨。

旅行者タイプ別ガイド

女性旅行者向けガイド

基本的には安全ですが、夜間の独り歩きや、知らない人物からの飲み物の提供には注意が必要です。露出の多い服装は都市部では問題ありませんが、教会では控えめにしてください。

LGBTQ+旅行者向けガイド

同性愛は合法ですが、社会的な受容度は低めです。公の場での過度な親愛の情の表現は控えめにするのが一般的です。地方ではより保守的な傾向があります。

家族・シニア旅行者向けガイド

ソフィアのメトロはバリアフリーが進んでいますが、旧市街の石畳や古いトラムはベビーカーや車椅子には不向きです。

ブルガリアの治安に関するよくある質問

ブルガリアの治安は良い?悪い?

ブルガリアの治安は、総合スコア78/100と評価されており、基本的には良好です。2025年のシェンゲン協定加盟により欧州との繋がりが深まりましたが、観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪は日常的に発生しています。特に都市部やリゾート地では、油断せずに対策を講じることが重要です。

ブルガリアで危険な地域はどこ?

ソフィアのライオンズブリッジ周辺や中央駅付近は、夜間に不法移民や浮浪者が集まるためレベル2の警戒が必要です。また、夏季のリゾート地サニービーチは泥酔者によるトラブルや窃盗が多発します。トルコ・ギリシャ国境地帯も警備が厳重なため、不用意な立ち入りは避けましょう。

ブルガリア旅行はやばい?本当に行って大丈夫?

「やばい」ほどの凶悪犯罪が頻発しているわけではありませんが、ナイトクラブでの法外な過剰請求や、タクシー詐欺の巧妙さは注意が必要です。政治的なデモがソフィア市内で頻繁に起こるため、最新のニュースを確認し、群衆が集まっている場所には近づかないよう意識すれば、安全に観光可能です。

ブルガリアは女性一人でも怖くない?

日中の主要観光地であれば、女性一人でも「怖い」と感じることは少ないでしょう。ただし、夜間の独り歩きや、見知らぬ人に誘われた店へ行くのは厳禁です。特にナイトクラブでの睡眠薬強盗の報告もあるため、自分の飲み物から目を離さない、信頼できる配車アプリで移動するなどの防犯対策を徹底してください。

ブルガリアでスリに遭わないための対策は?

スリは公共交通機関や混雑した市場、観光スポットで集団で行われることがあります。バッグは必ず体の前に持ち、ジッパーには鍵をかけるなどの対策が有効です。また、2026年のユーロ導入に伴い、現金支払いの際の手元への注意もより一層重要になります。

ブルガリアで多い詐欺の手口は?

最も多いのはタクシーの料金水増し請求です。また、ナイトクラブで女性に声をかけられ、一緒に飲んだ後に高額なシャンパン代を請求される「ぼったくり」も頻発しています。街中での不審な両替商による「旧紙幣との両替」を持ちかける詐欺にも、ユーロ導入期は特に警戒してください。

ブルガリアで日本人が巻き込まれやすい犯罪は?

日本人は「多額の現金を持っている」「抵抗が少ない」と思われやすく、スリや置き引きのターゲットになりやすい傾向があります。また、レストランでの二重請求やタクシーでのトラブルも散見されます。目立つ服装を避け、周囲への警戒を怠らないことが犯罪を未然に防ぐ鍵となります。

ブルガリア旅行で注意すべきことは?

2026年から導入されたユーロに慣れていないことを狙った、お釣りの誤魔化しやレート操作に注意しましょう。また、政治的に不安定な時期であり、政府庁舎周辺でのデモは頻繁に行われます。公共交通機関での検札を装った偽の係員による罰金請求にも注意し、常に身分証を確認するようにしてください。

ブルガリアで起こりやすいトラブルは?

サニービーチ等のリゾート地では、過度な飲酒に伴う喧嘩や騒乱トラブルに巻き込まれるリスクが高いです。また、非公式のタクシーを利用した際の高額請求トラブルも絶えません。移動には必ず正規のタクシー会社か配車アプリを利用し、トラブルの種を事前に排除することが大切です。

ブルガリアで被害に遭ったらどうする?

緊急時は「112」に電話してください。警察や救急に通報できます。盗難被害の場合は最寄りの警察署で「紛失・盗難届出証明書」を作成し、保険請求やパスポート再発行の準備をしましょう。在ブルガリア日本国大使館(ソフィア)への連絡も忘れずに行い、必要な支援を仰いでください。

ブルガリアの治安詳細

ブルガリアの治安概要

ブルガリアの治安は、総合スコア78/100と評価され、基本的には良好です。2025年のシェンゲン協定完全加盟および2026年のユーロ導入により、欧州統合が加速しています。しかし、所得格差や政治的混迷もあり、観光客を狙った軽犯罪が後を絶ちません。ソフィアなどの都市部やリゾート地では、スリや置き引き、タクシー詐欺への警戒が常に必要です。凶悪犯罪は少ないものの、夜間の行動範囲には十分注意してください。

ブルガリアは危険?やばい?

ブルガリアが「危険」や「やばい」と言われる主な理由は、特定の観光地での過剰請求やスリの多さにあります。特にサニービーチのような夏季リゾートでは、泥酔者によるトラブルや客引きによる高額請求が頻発しており、注意を怠ると大きな被害に遭う可能性があります。また、ソフィアのライオンズブリッジ周辺など、夜間に治安が悪化する場所も存在します。渡航自体が「やばい」わけではありませんが、場所と時間帯を選んで行動することが重要です。

ブルガリアは怖い?一人旅でも大丈夫?

女性の一人旅でも、日中の観光地を巡る分には「怖い」と感じる場面は少ないでしょう。しかし、夜間のソフィア中央駅周辺やライオンズブリッジ付近、人通りの少ない路地などは避けるべきです。また、ナイトクラブやバーでは睡眠薬強盗の報告もあるため、見知らぬ人からの誘いには応じないでください。不測の事態を避けるため、公共交通機関よりは信頼できる配車アプリ(TaxiMeなど)を利用することをおすすめします。

スリ・詐欺・犯罪の実態

ブルガリアで最も注意すべき犯罪は、スリ、置き引き、そして詐欺です。スリは公共交通機関内や混雑した市場、観光スポットでグループにより行われることが多く、バッグを前に抱えるなどの対策が必須です。詐欺については、タクシーの法外な料金請求や、ナイトクラブでのシャンパン一杯に数万円を請求される「過剰請求詐欺」が典型的です。2026年のユーロ導入に伴い、通貨の混乱に乗じた両替詐欺や、端数をごまかす手口も増える可能性があるため、金銭のやり取りには細心の注意を払ってください。

地域別の危険度

ソフィア市内では、観光名所が集まる中心部は比較的安全ですが、ライオンズブリッジ(Lions Bridge)周辺や中央駅付近は、不法移民や浮浪者が集まりやすく、夜間の立ち寄りは避けるべきレベル2の危険度です。黒海沿岸のサニービーチ(Sunny Beach)は、夏季に観光客を狙った窃盗や詐欺が集中する要注意エリアです。また、トルコ・ギリシャとの国境地帯は治安当局の警戒が非常に強く、不用意な行動は取り調べの対象となります。一方で、プロヴディフなどの古都や地方都市は、基本的な注意を払えば安全に観光を楽しめる地域が多いのが特徴です。

ブルガリア旅行で注意すべきポイント

ブルガリア旅行での最大の注意点は、政治デモと物価変動です。近年、政府への抗議活動がソフィア中心部で頻繁に行われており、デモに遭遇した際は速やかに離れてください。また、2026年のユーロ導入により物価が不安定になることが予想されます。タクシー利用時は必ずメーターを確認するか、定評のある配車アプリを使用してください。さらに、トルコやギリシャとの国境地帯は不法移民対策で警備が厳重なため、興味本位で立ち入らないよう注意しましょう。

よくあるトラブル事例

典型的なトラブル事例として、ソフィアのナイトクラブで「フレンドリーな地元の人」に誘われ、会計時に提示された額が数十万円だったというケースがあります。また、サニービーチでは、ビーチに置いた荷物が泳いでいる隙に盗まれる被害も頻発しています。タクシーでは、到着後に当初の言い値の10倍を請求され、支払うまでドアをロックされるといったトラブルも報告されています。これらは、防犯意識を持つことで回避できるものがほとんどです。

被害に遭った場合の対応

万が一、犯罪被害に遭った場合は、速やかに緊急連絡先「112」へ通報してください(英語対応可)。盗難に遭った場合は、警察署で「紛失・盗難届出証明書」を発行してもらうことが、保険請求やパスポート再発行の際に必要となります。また、在ブルガリア日本国大使館へも連絡を入れ、支援を求めてください。クレジットカードを紛失した際は、直ちに発行会社に連絡し利用停止措置を講じることが、被害を最小限に抑える鍵となります。

データソース

公的機関

参考サイト